音の名前
この項目では「音」がどのように構成されているかを解説します。最後にクイズにお答えいただきます。
音楽の中には「音」を構成するいくつかの要素があって、その中には高低、強弱、そして長さがあります(科学的には純音、複合音、楽音、雑音など、もう少し細かい分類があります)。
強弱は音量のことで、長さは時間的なもの、つまりリズムに関わるものです。
そして、高低が音の高さ。楽器でいえばバイオリンは高い音を担当し、コントラバスは低い音を主とします。
それらの音の高さは、発音体が一秒間に何回振動するかで分けられ、それをヘルツ(Hz)と呼びます。
現在、世界基準でピアノの鍵盤上、低い方から49番目を440Hzと定めといますが、オーケストラでは多くが442Hz、ピアニストでは好みによって443〜444Hzを指定する人もいます。
この音の高さがヘルツで一つずつ定義はされているものの、演奏家がいちいち数字で音を呼んでいては演奏がスムーズに進みません。便宜上、名前をつけることを「音名」とし、日本では一般的に「ドレミファソラシド」としています。
日本では、ということですが、そもそもこのドレミファソラシドはイタリア出身の呼称で、通称ともいえます。世界的に最もスタンダードなのはラをAとしてABCDEFGA、ドレミファソラシドの順番に並べるならCDEFGABCとなります。音楽の専門用語が日本語に翻訳されたとき、これらのCDEFGABは「ハニホヘトイロ(イ=A)」と名付けられました。
不思議なもので、世界基準はAに割り当てているのに、鍵盤楽器では一番基本となるのはドでありCなのです。この辺はまた別の機会に触れたいと思います。
この講座でも後々音楽・曲の情報を伝達する手段としてアルファベットが主流になります。ドレミファソラシドよりもCDEFGABCに慣れるようにしましょう。
要件: 1
「英語の音名」をクリア