リズム
リズムとは時間の流れに乗ったパターンのことです。人間にとって最も身近なリズムは「鼓動」です。鼓動を英語に訳すとビート(BEAT)となります。
人間は激しい運動をすると脈拍が上がり、一定時間内に打つ鼓動の回数が増えます。いわゆるテンポが上がる、ということです。
逆に、人が座った状態で、ある一定の速さのクリック音などを聴き、そのテンポが次第に上がっていくと聞いている人の気持ちは高揚し、遅くなれば気持ちは落ち着いていきます。元気な曲と、ゆったりとした癒しの音楽を聴くときに感じる感情は、音量もありますがリズムによる影響も大きく関係します。
リズムとは、クリック音や太鼓の音だけが生み出せるもの、というわけではありません。人間の言葉にも立派なリズムがあります。
ひらがなを並べただけの文字列を読んでみてください。
このような表現はメロディでもありますが、母音と子音を組み合わせたリズムでもあるのです。
また、以下のようなひらがなを読んだだけでも曲名をイメージできるのではないでしょうか?
ドレミなどの音階がなくても、言葉だけでリズムを伝えることができるのです。今日、リズムを駆使した音楽のの代表例としてはラップがあるでしょう。音の高さがなくてもリズミカルな音楽になるのです。
もっと極端なことをあげれば、音がなくても視覚的にリズムは表現できます。たとえば、光によるモールス信号は、光の点灯する時間の組み合わせで情報を伝達することが可能です。この光っている時間、消えている時間の長さの組み合わせでパターンを作り、ある曲の有名なメロディを表現できます。どんなメロディを作れるか、試してみましょう。
音楽のリズムはある規則にのっとって進行することで聞く側に心地よさを与えます。
「鼓動」が一定の間隔で鳴っていたとして、音の大小(音量)も一定だとします。
ダ ダ ダ ダ ダ ダ ダ ダ ・・・
それが、2回に1回強くなったらどうでしょう?
ダ カ ダ カ ダ カ ダ カ ・・・(2拍子)
3回に1回強かったら?
ダ カ カ ダ カ カ ダ カ カ ・・・(3拍子)
4回に1回強かったら?
ダ カ カ カ ダ カ カ カ ・・・(4拍子)
このように強弱が変わったり、打つ速さが変わったり、また使用する楽器(音色)が変わることで元気なリズムやゆったりとしたリズムなど、印象を変えることができます。
要件: 1
「リズム」をクリア